暮れる年の支度など
目次
1.
大田原地区在住のヨコヤマです。
先月から続いていた、りんごの収穫と出荷の作業もヤマを越え、すこしほっとできる日々です。年末年始にむけて、あれこれ準備や仕事をしています。
冬の陽のあたたかい日を選んで、毎年恒例の野沢菜漬けを仕込みました。
仕込みの写真が欲しいです
長野県の北部で特に親しまれている野沢菜漬けは、地元では「おはづけ(お葉漬け)」と呼ばれ、冬のお茶請けやごはんのおかずに欠かせません。

収穫の時期までに何度か霜にあうことで味がよくなると言われていて、標高の高い大田原は、おいしい野沢菜のとれる地域でもあります。
夏のおわりに種をまいたわが家の畑ですが、管理もあまりちゃんとできず、虫食いだらけの小さな野沢菜ができました。
虫食いの小さな野沢菜の写真が欲しいです
まぁこんなもんかと思いながら収穫していると、
「ヨコヤマさん、こんな朝のうちから『お菜』(野沢菜のこと)採ってもダメだわ、しみてて(凍っていて)」
となりの畑のおばあちゃんから声をかけられました。
「ウチの畑に『お菜』たくさん余ってるから、もうちょっと陽が出たらこっちからとってきな」

そんなわけで、抱えきれないほどの立派な野沢菜をいただいた日。
陽の射しているうちにざぶざぶ洗ってあら塩をごりごりすり込み、今年も桶いっぱいの「おはづけ」が仕込めました。
年明けごろには浅漬かりの若い香りを楽しみ、やがて春には黄色く透き通るようなこなれた味わいになる予定です。
2.
年の暮れには、りんごの仕事を手伝ってくれている友人家族と一緒に、こちらも恒例の餅つきをしました。

この家を譲ってもらったとき、土蔵に仕舞いこまれていた立派な木の臼と杵。
以来十数年、年の瀬をむかえるたびに、この道具をひっぱり出してきて餅をつくのがわが家のならわしになりました。
それぞれの子ども達が大きくなるにつれて、つく餅の量も増え、今年は3升(もち米およそ4.5キロ)の餅を6臼と、玄米のままつく餅がもうひと臼。
毎年やっているメンバーは手際もよく、お米を蒸かして、ついて、伸して、次々にむっちり白い餅ができ上ります。

お昼には、さっそくつきたてを丸めて食べました。
妻が炊いてくれた「あんこ」、炒った大豆を挽いてつくった「きなこ」、いただきもののくるみを摺った「くるみだれ」、最後に「のり巻き」。
お皿いっぱいの餅も、不思議といつの間にかお腹に納まってしまうもので。
子どもたちも、あれこれ大騒ぎをしながらだんだん上手につけるようになってきてました。
親としては、なんだか頼もしいような気持ちになります。
陽のあかるいうちに、予定の餅がつきあがりました。
年の瀬も押しつまり、ふり返ってみれば今年も山ほどのことをやり残してきました。
それでも餅つきが終わると、年末の準備も残り少しになったような気がします。
あとは秋にとれた稲の藁を編んでしめ飾りをつくり、大みそかには妻と子どもがおせちのご馳走を造ってくれて、山里のわが家にも新しい年をむかえます。
この記事を書いた人:移住者ライター ヨコヤマタケオ
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