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移住者ライターを紹介します!Vol.1【ライター:ヨコヤマタケオ】

今回は、千曲市移住者ライター 1人目 ヨコヤマタケオさんを紹介します!

千曲市の昔懐かしい風景が広がる農山村地域、大田原(おおたわら)で暮らすヨコヤマタケオさん。お母様のご実家が千曲市にあり移住、その後、魅力的な物件と出会い大田原地区で暮らし始めました。5人のお子さんを育てながら、主に農業を生業に自然と触れ合いながら日常を満喫されています。🍎🐐

目次

 

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移住者ライター プロフィール

名前(ペンネーム)

 横山 健生 (ヨコヤマタケオ)

年代

40代

家族構成

夫婦、中学生1人、小学生3人、保育園児1人、猫3匹、山羊3頭

以前の住まい

東京都府中市

 

千曲市への移住のきっかけと理由を教えてください!

千曲市北西の山裾に広がる桑原地区。その中心部からさらに山の中へ続く道があります。木立のなか、曲がりくねった山道をたどること5キロ。冴えた空気を肌に感じるころ、不意に、山々に囲まれた集落が目の前にひらけます。標高750800メートル。集落を貫く道路から見上げると、南側には山の斜面に沿って田畑がひろがり、北には古い神社や家々の屋根が並びます。ここがわたしの住む、大田原という地域です。

 

いまの季節は雪におおわれてひっそりとしていますが、新緑のころには水をたたえた田んぼにここちよく風が渡ります。秋には収穫を迎えた稲がいちめんに穂首を傾げ、やがて雑木が紅葉し、燃え立つようなカラマツの落葉をむかえる。そんなふうに日々の景色のうつり変わる、しずかな山里です。

 

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わたしたち家族がこの土地に移り住んで、間もなく15年になります。

 

母の生家のある千曲市内に身を寄せていたわたしが、結婚を経て住む家を探していたところ、縁あって紹介していただいたのが、この大田原地区の空き家でした。木造、土壁、しっくい塗りの古い民家。以前住んでいた人が、手を入れながら暮らしていたあとが残っています。

 

住み始めるにあたっては水回りの改修を知人の業者にお願いし、傷んでいた廊下と台所を妻と一緒につくり直しました。あとはふすまを貼り、床を張り替え、昔の人と同じように手を加えながら暮らす我が家です。

 

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ご近所さんは高齢の方が多いですが、毎日のように世間話をする、いちばん親しい間柄になりました。この土地の生活のことや仕事のことを教わったり、たったいま畑でとれたばかりの野菜をわけていただいたり。多くの厚意に恵まれて、家族の日々のたつきを立てています。

 

子どもたちも、親以上にこの土地での毎日を楽しみ、地域の方と仲良くしているのではないかと思えるほど。

 

広すぎるかに思えたこの家で、いまでは5人の子どもと猫たちがところ狭しと走りまわっています。

趣味や興味のあることを教えてください!

夫婦ともども生まれは東京ですが、今ではお米やりんごをつくって家族の生業にしています。山あいの地域でふるくから営まれてきた暮らしはとても新鮮で、ひとつひとつ自分たちでつくる生活それ自体がいちばんの関心事になりました。味噌や醤油を仕込み、小麦をそだててパンを焼き、蕎麦を打ち、山では罠をかけてイノシシやシカを獲ったり、ストーブ用の薪を伐ったり、山菜を採ったり。うまくいかないことも多いですが、そんな日々の営みを楽しんでいます。

 

中学生から保育園児まで5人の子どもと暮らしていて、養育里親もしています。子どもたちとの生活は日々充実しながらも慌ただしく、もともと趣味の、本を読んだり映画を観たりする時間は少なくなるばかり。

このブログで紹介したいこと・カテゴリは何ですか?

大田原地区のこと

山あいの地域での生活のこと

子どもたちと暮らす日々のこと

身近な人たちのこと

などを書けたらいいなと思います。

このブログで伝えたいこと・メッセージ

ところで、移住向けサイトに文章を寄せるにあたっては、一方で何か引っかかりというか、後ろめたさのようなものを感じているのも確かです。

 

それは、不安定な雇用のもとでの生活や、介護・子育てなどのケアを引き受けながらの暮らしを送る人たちの存在を知っているからです。また、この社会には、さまざまな暴力から逃れて暮らさざるを得ない方々、国籍などに対する制約で暮らす場所を自由に選ぶことのできない方々、望んでも定まった住居を確保できない方々の姿があります。自分で住む場所を選んで移ることができるというのは、いまの世の中にあってなお、特権的な立場といえるかもしれません。

 

いくらわたしたちの地域の魅力を伝えようとしたところで、経済的・社会的に恵まれた一部の方にだけ向けた言葉では、むなしいものになってしまうのではないかと思うのです。

 

わたしがここで表現したいことといえば、ひとの生き方に、ああしろ、こうしろと迫る世の中があったとして、もしかしたら「まあ、そうじゃなくてもなんとかできるかもよ」と寄り添ってくれる風景がどこかにあること。

 

移住する・しないに関わらず、お一人お一人によりよい人生があることがいちばん大切で、それがこの地域で実現できるのだったら、なにより幸せなことだと思います。

 

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